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開店休業状態の通販サイトが「最強サイト」と言われるまで(前編)

ストーリー

2021-05-07

~ネット通販への挑戦は一通の手紙から始まった~

「よなよなの里は『ブランディング』と『マーケティング』が共存する最強のサイトです!」
このコメントに私たちは驚きと喜びを隠せませんでした。

「最強のサイト?」

2021年に開催された「第13回 全国ネットショップグランプリ」の授賞式で審査員の方から頂戴したコメントです。よなよなエール公式通販サイト「よなよなの里 本店」はグランプリを受賞しました。

2020年、ヤッホーブルーイングのネット通販事業の売上は前年比5割増となりました。
飲み比べセット「クラフトビールはじめてセット」の注文数が前年比5倍、定期宅配サービス「ひらけ!よなよな月の生活」の新規入会者数は前年比2倍と大きく数字を伸ばしました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴っておうちで過ごす時間が長くなったことで「家飲み需要」が高まり、ネット通販でクラフトビールを購入する人が増えたのではないかと考えています。

コロナ下で一層盛り上がっているネット通販ですが、実は「よなよなの里」が開店したのは遡ること24年前。ヤッホーブルーイングが創業した1997年でした。
当時はまだネット通販黎明期でしたが、この「よなよなの里」の存在が後にヤッホーブルーイングの危機を救うことになるのです。

忘れ去られていたネット通販 どん底からの挑戦

ヤッホーブルーイングが創業した1997年、同年に開設された「楽天市場」に「よなよなの里 楽天市場店」を出店しました。
ただ、当時は「地ビールブーム」の真っ只中。
小売店や卸から日々入ってくる注文への対応で大忙しの日々でした。
楽天の担当の方から電話が来ても「忙しいから」と断るなど次第にネット通販は後回しに。気が付けば社内でその存在はほとんど忘れられ「開店休業状態」になっていました。

その後、2000年すぎに地ビールブームが崩壊。
ビールの注文はパタリと止み、業績はどん底になりました。

「一体これからどうしたらいいのか……」

悩み続ける中で、当時まだ営業担当だった井手(現在の社長)の目に留まったのは書類に紛れた一通の手紙。それは1997年に楽天市場へ出店した際にもらった、楽天の三木谷浩史社長からの手紙でした。

「一緒にインターネットで世界を目指しましょう。」

スタート地点は同じだったのに、気が付けば楽天は飛ぶ鳥を落とす勢いでヤッホーは倒産寸前。悔しさがこみ上げました。
ちょうどその頃、楽天の担当者から「よなよなの里」の改善について熱心に連絡をもらっていたこともあり、井手の心は固まりました。ネット通販に挑戦することにしたのです。2004年のことでした。

背水の陣!「ネットでビールは売れない」に真っ向勝負

井手のやる気は充分。でも、問題は山積み。
まず、井手はネット通販初心者でした。
それまでパソコンをまともに触ったことがなく、文字を打つにも人差し指で一文字ずつ打つレベル。どうすればページを改善できるかの知識もありませんでした。

また、社内外共に「ネット通販歓迎」のムードではありませんでした。
当時は近所で買えるものをわざわざネットで買う必要はないと考えるお客様が多く、注文をしても「本当に届くのかな?」と不安になるような風潮がありました。「ネットでビールを売る」ことが一般的ではなかったのです。

そんな状況なので、ネット通販に対する社内の反応も冷ややか。

「ようやく赤字が減ってきたのに…ネットでビールが売れるのか…?」

懐疑的な目が向けられました。
ネット通販を学ぶために楽天の担当者から勧められた「楽天大学」の授業料は、十数種類の講座を全て受講すると数十万円。倒産寸前の企業にとっては大きな金額です。
それでも井手は、数十万ですむのであれば賭けてみるべきだと信じていました。

「受講費用は数ヶ月で元をとります!逃げ出しそうになったら怒ってください」

社員に対して見得を切り、自ら退路を断って、1人でページ改善のための勉強を始めました。その後「よなよなの里」はどうなったのか?
後編では現在に至るまでのエピソードをご紹介します。

後編はこちら

ヤッホー広め隊(広報)
どんちゃん(道本)

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