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開店休業状態の通販サイトが「最強サイト」と言われるまで(後編)

ストーリー

2021-05-17

~お客様に楽しんでもらうことがネット通販成長の鍵に~

※この記事は前後編記事の【後編】です。

 【前編】はこちら

「もうネット通販しか生き残る道はない」

2004年からネット通販に挑戦することを決めた井手(現在の社長)。

ページ自体の改善に加えて行ったのが、個性を前面に出した長文メルマガの配信やお客様に楽しんでもらう企画でした。

例えば「夫婦幸せ50年セット」という企画。

「450万円お支払いいただければ、50年間ずっとビールをお届けします!ただし夫婦一組限定!」というものです。

当時夫婦で「よなよなエール」を飲むお客様が増えていたことを背景に、夫婦が人生で飲むビールの本数を考えたことが企画のきっかけでした。井手の計算によると、夫婦それぞれ1日1本飲む場合「よなよなエール」にかかるお金は生涯で750万円ほど。そこでひらめいたのが「驚異の300万円引き」。

「ビール業界の奇跡!圧倒的なおトク感!よなよなエールでなきゃ絶対できない驚異の300万円引き!」というタイトルでメルマガを配信してみました。

すると、大ウケ!

お客様がブログに書いてくださったり、口コミで広がったり、ネット上での反響が沢山ありました。申し込みはありませんでしたが、話題化という大成功を収めたのです。

上記企画以外にもお客様に喜んでもらうことを第一に考えた独自の取り組みを積み重ねてきたことで、ネット通販の売上を伸ばしていきました。

その結果、2005年のヤッホーの業績は創業以来初めて黒字に。

2008年には「よなよなの里」が楽天市場の年間のベストショップに贈られる「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2007」を受賞するまでに成長しました。

楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー表彰式で仮装して登場した井手

「クラフトビールを売る」だけではなく「つくり手の想いや楽しみを伝える」サイトへ

その後はより多くの方に自分たちのクラフトビールを届けるために、楽天市場以外にも「よなよなの里」を出店しました。

 

2013年 「よなよなの里 本店」

2018年 「よなよなの里 Yahoo!ショッピング店(現PayPayモール)」

2019年 「よなよなの里 au PAY マーケット店」

 

ネット通販の専門部署もでき、複数出店した「よなよなの里」で順調に売上を伸ばす中で、ある時ネット通販関係の方からこんなお言葉をいただきました。

 

「よなよなさんは溢れるほど面白いコンテンツがあるのに、なんでそれを使わないんですか?」

 

私たちはハッとさせられました。

それまでも販売ページ等で製品の魅力を伝えていたものの、私たちだからこそ伝えられる「クラフトビールに関する知識や楽しみ方」についてはメルマガやSNSで発信するに留まり、多くのお客様がお越しになる「よなよなの里」という場所ではまだ存分に発信できていなかったのです。

 

そこで、2019年7月に「売る」ことだけを目的とした通販サイトではなく、つくり手の想いやクラフトビールの楽しみをもっと伝えられるサイトを目指し「よなよなの里」を大きくリニューアルしました。

 

特に、「よなよなの里 本店」にはスタッフが書いたクラフトビールに関する「よみもの(記事)」を掲載し、クラフトビールを購入する時だけでなく、ちょっとクラフトビールについて知りたいと思った時に訪れてもらえるサイトを目指しました。

「よみもの」では、クラフトビール自体の知識やビールづくりの裏にある製造のストーリーを発信している他、「〇〇部」と冠して特定のテーマに関する情報も発信しています。

 

例えば「よなよな料理部」。

クラフトビールの楽しみ方の1つ「料理とのペアリング(食べ合わせ)」をテーマに、ペアリング例や料理のレシピを紹介しています。

 

ペアリングを意識してクラフトビールと合わせる料理を考えることで、クラフトビールの繊細な個性を相乗的に感じられたり、新たに気付いたりすることが出来ます。

100種類以上のバラエティをもつクラフトビールだからこそ、その可能性は無限大。この楽しさをもっと多くのお客様に伝えるために「よなよな料理部」という場所をつくりました。

 

その他にも、アウトドアシーンでのクラフトビールの楽しみ方を追求する「よなよなアウトドア部」、クラフトビールに合う文化的な趣味を紹介する「よなよな文化部」など、色々な部があります。

その背景にあるのは、製品自体の魅力だけでなくその先にある「楽しみ方」を提案することで、お客様に喜んでもらいたいという想いです。

こうした取組みを続けていくうちに、サイトのアクセス数も増加。

サイトリニューアル前(2018年)と比べ、2020年のPV数(ページビュー数)は約1.8倍に伸長。2019年から力を入れている「よみもの」においては、2019年からの1年間でPV数が約2.6倍になりました。

 

お買い物していただきやすい製品販売ページづくりだけでなく、「よみもの」の掲載やスタッフの顔が見えるメルマガの配信によって、今では多くのお客様に訪れていただけるサイトになってきています。

 

―――

 

そして2021年、一般社団法人イーコマース事業協会が主催する「第13回 全国ネットショップグランプリ」において、「よなよなの里 本店」がグランプリを受賞しました。

 

100社以上のネットショップがノミネートされる中、「よなよなの里 本店」は

・躍動感とエンターテイメント性が非常に高く、思わず買いたくなる演出が随所に盛り込まれている

・「ブランディング」と「マーケティング」が共存する最強のサイト

・作り手、売り手の『好き』が、隅々から伝わってくる

といった評価をいただき、グランプリに選ばれました。

 

「よなよなの里」スタッフにとって悲願の受賞。

 

「いつか獲得したかった賞なので感無量です。ホント嬉しいし、これから励みにしていければ思います!」

 

社内で喜びの声があがりました。

 

初めての出店から24年目を迎えた「よなよなの里」。

私たちはこれからもこの場所で、クラフトビールの魅力を発信し続けてまいります!!

 

 

ヤッホー広め隊(広報)

どんちゃん(道本)

 

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