ヤッホーブルーイングは2020年12月から新たな期(26期)がスタートしました。
依然新型コロナの影響が続く中ではありますが、26期(2021年期)1Q(2020年12月~2021年2月)の売上高は前年比43%増となりました。缶製品の出荷量が同期間で51%増加したことが要因です。
昨期は飲食店向けの樽製品の出荷量が激減した一方で、それを上回る缶製品の売上の伸びで「18年連続増収」を達成。2020年12月以降も同様の傾向が続いています。
新型コロナ下でなぜ売上高前年比43%増を達成できたのか。
その要因をご紹介します。
まず第一にコロナ下で高まった「家飲み需要」の影響があります。
外出自粛の意識が高まりおうちで過ごす時間が長くなった結果、少しでも「おうち時間」を豊かにするための消費が増えたとみられます。
コロナ下(2020年2月~)での食品スーパーにおける国産クラフトビールの売上は毎月前年を超え、2020年12月は前年同月比約22%増となりました(KSP-POSを用いた自社調べ)。「いつもと違うクラフトビールが飲みたい」と思う人が増えたと思われます。
ヤッホーも食品スーパーやコンビニ、ネット通販での売上が増加。
食品スーパーにおいては、「よなよなエール」の2020年12月の前年同月比が約49%増と全体を牽引しました(KSP-POSを用いた自社調べ)。
「よなよなエール」は柑橘類を思わせる華やかな香りが特徴で、世界的なビール品評会「International Beer Competition」で8年連続で金賞を受賞。高い品質を目指す一方で「毎晩気軽に飲んでほしい」ため、希望小売価格248円とクラフトビールの中でも手頃な価格設定をしています。2020年に実施した認知度調査では「よなよなエール」が「クラフトビール」で想起する銘柄の1位になるなど、着実に認知を拡げています。
手頃な価格と製品自体の高い認知率に加え、容器には軽量、冷却効率が良い、陳列が容易といった流通性に優れた点が多い「缶」を採用していることで、コロナ前から多くの食品スーパーやコンビニに置いていただいていました。
これらの点から、コロナ下でクラフトビールへの関心が高まった際「気軽に手に取ることができる美味しいクラフトビール」として「よなよなエール」を選んでいただけたのではないかと考えています。
ネット通販においては昨年、公式通販サイト「よなよなの里」でクラフトビールをはじめて飲む方にお勧めしている「クラフトビールはじめてセット」の売上が、前年比約5倍と大幅に増加。クラフトビールの定期宅配サービス「ひらけ!よなよな月の生活」会員の新規入会数は2,350人と前年比約2倍となり、家飲み需要の高まりがうかがえます。この流れは現在も続いています。
コロナ下で飲食需要、観光需要、輸出需要が減退し、樽製品販売や地元の長野県軽井沢エリアの缶製品販売、輸出は大きな打撃を受けました。その一方で、家飲み需要の高まりを受けて小売販売・通販販売で「よなよなエール」を中心に売上を伸ばし、全体として好調な結果となりました。
次に、全国のセブンーイレブン店舗での「よなよなエール」販売開始という大きな出来事がありました。
これまでも全国のローソンや一部の食品スーパーでは「よなよなエール」を販売していました。ただ、ヤッホーブルーイングが目指しているのは「クラフトビールカテゴリーの形成」。お客様がもっと気軽にクラフトビールを手に取れる未来を目指しています。
そんな中、2020年10月からコンビニ業界最大手のセブン-イレブンで「よなよなエール」が販売されることになりました。首都圏と中部・近畿で立て続けに販売を開始し、2021年2月からはついに全国のセブンーイレブン約20,600店舗*での販売が始まりました! *店舗によって取扱いがない場合があります。
業界最大の店舗数をもつセブン-イレブンでの定番販売が始まったことで、カテゴリー形成にまた一歩近づきました。
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これらの要因を受けて、26期1Qの売上高は前年比43%増となりました。
私たちはこれからも「変化」を続けながら、クラフトビールを通じて幸せを届けるために頑張ります!
どんちゃん