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1年目は激マズだった?!? ヤッホーが栽培する「軽井沢産ホップ」

ストーリー

2021-09-03

「軽井沢をクラフトビール王国にしたい!」

 

ヤッホーブルーイングが地元軽井沢で掲げる地域ミッションです。

その活動の一環として、株式会社グリーンフィールド(JA佐久浅間子会社)と協力して取り組んでいる「軽井沢産ホップの栽培」があります。

 

ホップは、ビールに苦味と香りをつけてくれる大事な原材料。

泡持ちをよくしたり、殺菌効果を高めたりという働きもあります。

軽井沢Cheers!ユニット(軽井沢営業)とグリーンフィールドの桜井さん(左奥)

かつて長野県は日本屈指のホップ生産地だった

時を遡ることおよそ100年前、ヤッホーブルーイングが本社を構える長野県は日本のホップ生産量の大半を占めていました。冷涼で寒暖差があり、日照時間も長いなどホップ栽培に適していたためです。

国産のホップ種としては現在一番多く栽培されている品種「信州早生」も長野県で誕生するなど、国産ビール醸造の重要拠点とされていました。

 

しかし昭和初期を過ぎると、安価で手に入るためホップの輸入が進み、次第に長野県での栽培は終息を迎えます。

 

「地元軽井沢産の新鮮な生ホップを使った個性豊かなクラフトビールを提供することで、より身近にクラフトビールを感じて欲しい」という想いで、ヤッホーブルーイングは再びこの長野の地で栽培をはじめました。

 

ホップは、一般家庭で日よけ用として利用されることもあるほど簡単に栽培できる植物。ヤッホーブルーイングは2014年から軽井沢の農地でホップの栽培をはじめ、ぐんぐん伸びていくツルに心を躍らせていました。

 

たくさんのホップが実になり収穫が可能になると、さっそく採れたてのフレッシュホップでビールを醸造。自分たちで初めてつくったホップを使用し、醸したビールの誕生です。

 

高揚する気持ちを押さえ飲んでみると……

 

その味はなんと激マズ!!

土っぽく、酸っぱく、苦みの強いビールが出来上がってしまったのです。

 

実はホップという植物は成長させることは簡単ですが、しっかりと根を張るのに2~3年かかり、それまでビールに使用するホップの「毬花(まりはな)」部分の品質は安定しません。

美味しいビールをつくるためには、根気強くホップの栽培を続ける必要がありました。

2021年は大豊作!ホップの品質も模範的で良好

それから7年後の2021年7月。

地道に栽培を続けた結果、畑いっぱいに軽井沢産ホップが実りました。

2021年の収穫では、ヤッホーブルーイングとしては初めて地元住民を招待しての収穫イベントを予定していましたが、開催直前に新型コロナウイルスによる長野県独自の警戒レベルが上がってしまったことを受け中止。ヤッホースタッフのみで収穫を行いました。

 

当日収穫できた量は35kg程。過去最高の収穫量でした!

2021年は新たな試みとして、収穫後その場ですぐにホップを蒸留しアロマ成分を抽出しました。蒸留することで不溶性成分や揮発性の高い成分が除去され、ホップ本来の香りを最大限感じられるようになります。このフレッシュホップ蒸留物は数量限定で販売される「軽井沢ビール クラフトザウルス フレッシュホップエール2021(以下フレッシュホップエール2021)」の原材料に使用されています。

 

ただいま絶賛仕込み中のため完成したビールの味わいはまだ確認できていないのですが、フレッシュホップの品質はとても良好!

ホップの品種「カスケード」特有の柑橘系とシトラスがミックスされたような爽やかな香りです。

 

軽井沢産フレッシュホップを使用した「フレッシュホップエール2021」の販売方法は瓶と樽の2種類あり、瓶製品をツルヤ軽井沢店など地元の一部のお店で数量限定で販売。樽に充填したものは軽井沢町内及び都内の公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」等で販売します。どちらも販売時期は2021年9月下旬~10月上旬の予定です。

※新型コロナウイルス感染拡大の状況次第で、延期もしくは中止の可能性があります。

今後はお客さまを招待した収穫イベントの定期開催を目指す

ようやく収穫量も味わいも安定してきたヤッホーの「軽井沢産ホップ」。

今年は新型コロナウイルスによる感染拡大の影響で収穫イベントの開催は叶いませんでしたが、来年以降は毎年イベントを開催できるよう、安定して収穫できる環境整備に注力します。

 

今後も軽井沢をはじめとする地元住民のみなさまに対し、クラフトビールの新しい楽しみ方を伝える一つの手段としてホップ栽培を続けてまいります!

 

ヤッホー広め隊(広報)

ちゃっぴー(渡會)

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