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コロナ禍で余剰してしまったクラフトビールを再生して 地元長野県の明るい取り組みへ

ストーリー

2021-12-27

2020年、コロナ禍で廃棄寸前となった12,000 Lのクラフトビールを再生したクラフトスピリッツ「未来ヅクリ2020」。2021年5月27日(木)にその売上の一部を、食品ロス削減と生活困窮者支援を目的に活動している「認定特定非営利活動法人 フードバンク信州」さんへと寄付しました。

明るい未来をツクル。

愛情込めてつくったビールを捨てまいと必死の活動の中で製品に込めた願いと、私たちができたこと。
そして地元での新たな未来をツクル活動へとバトンを託すまでのお話をさせてください。

左から、フードバンク信州さま、戸塚酒造さま、ヤッホーブルーイング

余剰クラフトビールをクラフトスピリッツに再生

コロナ禍で第一回目の緊急事態宣言が発令された2020年4月。飲食店でお客様に楽しんでいただくはずだったクラフトビール約1,2000Lが、ヤッホーブルーイングの倉庫に留まりました。クラフトビールの持つ香りや味の繊細なバランスは、時間が経ち過ぎれば崩れてしまいます。見る間に賞味期限が近づき、廃棄寸前となってしまいました。

お客様の笑顔のためにと心を込めてつくったクラフトビールをどうにか捨てず、欲を言えば楽しんでもらいたい。必死に活用法を探した私たちは地元佐久市の酒蔵「戸塚酒造株式会社」さまに全面協力いただき、ビールを蒸留することでクラフトスピリッツに再生する道にたどり着きました。

それが「未来ヅクリ2020」です。
発売時リリースはこちら

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本来廃棄してしまうはずだったビールが、まさか透き通るスピリッツに変わるなんて感無量です(しかもかなり美味しい)。戸塚酒造さま、応援してくださったみなさまには感謝しきれません。

苦しい思いをすることも多いコロナ禍ですが、これを飲んで楽しい時を過ごしながら、明るい未来を想像して語り合ってほしい。そんな気持ちをこめて製品名は「未来ヅクリ」と名づけ、デザインには会話を表現するフキダシを模したキャラクターをあしらいました。

さらに、未来へと繋がっていくプロジェクトにしたいと願いを込め、

①県内でフードロス削減に取り組むへ団体様への売上寄付
②蒸留副産物を液体肥料として地元農家様へ提供
③再利用できる容器の採用

などの活動に戸塚酒造さまと一緒に取り組みました。

次の未来へとバトンを繋ぐ

ヤッホーブルーイングのファンのみなさまや地元のみなさま、お酒が大好きなみなさまに支えられて「未来ヅクリ2020」は1,614本完売を迎えることができました。

SNSなどでは、ファンの方々から嬉しいお言葉を沢山頂戴しています。

廃棄になる事態を悲しみながらも「ビールのスピリッツは気になる!飲んでみたい!」と喜んでくださった方。

「無駄にせず新しいものが生まれることに感動した」と仰ってくださる方。

昔のヤッホーブルーイング赤字時代に大量のビールを泣く泣く廃棄していたことを思い出し「今回は新しい姿になれて良かった」と寄り添ってくださる方もいらっしゃいました。

「未来ヅクリ2020」を通して、少しでも楽しく明るい気持ちになっていただけたのであれば本プロジェクトは大成功です。私たちもビールの余剰にめげずここまで取り組んでこれたのは、支えてくださったみなさんのおかげ。あたたかい気持ちをたくさん頂くことができました。

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完売の後、長野市に事業所を構える「認定特定非営利活動法人 フードバンク信州」さまに、売上の一部を寄付させていただきました。食品ロス削減と生活困窮者の方の自立支援のため、企業で余剰した食品等を回収し必要とする人のもとへと届ける活動等に取り組まれています。

2021年5月27日(木)戸塚酒造とヤッホーブルーイングから、「未来ヅクリ2020」1本あたり100円の、計16万1,400円をお渡ししました。必要とされる方へ食糧を送付する際の、梱包資材代や送料などに充てていただいています。

訪問させていただいたフードバンク信州さまの事業所内では、長野県内で生活が困窮し深刻な状態が続いているご家庭やそのお子さんたちのために、と熱い気持ちで課題解決に取り組まれていることを伺いました。「未来ヅクリ2020」から更に未来をツクル取り組みへとバトンが託すことができたのではないかと思っています。

新しい「未来ヅクリ2021」

2021年も飲食店での酒類提供禁止要請によりクラフトビールが余剰し、クラフトジン「未来ヅクリ2021」を販売する運びとなりました。余剰してしまったことは喜ばしくないものの、昨年の知見を活かし更にパワーアップした味わいに仕上がりました。原料となる余剰ビールにも色々な種類がありますので、その時々で違った味わいになります。このことも多様性が売りのクラフトビール屋として面白く思います。また有難いことに佐久市のふるさと納税でも取り扱いがはじまり、活動としてもパワーアップを感じています。

不測の事態が起きても「それはちょうどいい」と前向きに取り組むヤッホーブルーイングのスピリットと「面白いね!」と好奇心あふれる戸塚酒造のスピリットで生まれたスピリッツ!地元のみなさんと活動できるのもやはり楽しいので、これからも前向きに取り組んでまいります。

ヤッホー広め隊 やさい(塚田)

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