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コロナで失われた社員同士の雑談を取り戻せ!「シャッフル雑談朝礼」

ストーリー

2020-11-05

「在宅勤務になってから社員同士の雑談が消えた」

 

SNSやニュースでこんな声を耳にしたことはありませんか?

私たちも例外ではありませんでした。

毎朝30分のオフィスでの雑談が消えてしまったからです。

 

ヤッホーブルーイングでは、毎朝20~30分を使ってユニット(部署)に関係なく輪になって順番に仕事に関係の無い話をしていくという「雑談朝礼」を実施しています。

 

「昨日、妻とIittalaのシールを剥がす剥がさない論争が巻き起こりまして・・・・・・」

「最近、息子と一緒にピアノを始めて一生懸命練習をしているのですが・・・・・・」

「ついに、自宅にビアサーバーを設置しまして・・・・・・」

 

話の面白さは問いません。

オチなんて無くてもいいんです。

雑談朝礼の時間はオフィスに笑い声が響き渡ることも多々

一見、朝イチの一番大事な20~30分の時間を無駄にしているように思われる雑談朝礼。

ですが、しっかり効果が出ているから10年以上も続けている施策です。

 

1つ目の効果は「スタッフ同士の性格や好みなどが理解できている状態になる」こと。

仕事で相談したいこと、お願いしたいことがあったときに全くしゃべったことが無い人にはどうしても話しかけにくいものです。

ですが、雑談朝礼を通してお互いに人となりを理解しあうことで気軽に話しかけることができます。

 

2つ目は、毎日自分のことを周りのスタッフに話していくことで心理的安全性が高まり、「自然と自己開示ができるようになる」こと。

雑談朝礼を通じてお互いの信頼関係が構築されていくことで

 

「昨日の夜から少し体調が悪くて・・・・・・」

「昨日から息子が熱を出していて・・・・・・」

 

といったこと気兼ねなく話せるようになってきます。そうすると、周りのスタッフは話してくれたスタッフに対して、業務量の調整や早退を自然に促したりすることができます。

 

「雑談朝礼」を実施する根底には、ヤッホーブルーイングのフラットな組織でフラットなコミュニケーションをするという文化があります。

フラットなコミュニケーション、つまり年齢・職歴・役職関係なくワイワイガヤガヤと議論を尽くし納得感を得た状態で行動をすることで、組織として最大の成果を出すことができると考えているからです。

 

そのためには心理的安全性、つまり自然体で物事を言い合える関係性を構築する必要があります。

そこで、ヤッホーブルーイングでは「量」と「質」の2つの観点で様々なコミュニケーション施策を設計しています。

ヤッホーブルーイングではコミュニケーション施策を縦横無尽に設計

しかし、2020年2月、新型コロナウイルスの感染が拡大。

対面で実施してきた「雑談朝礼」は規模を縮小せざるを得ませんでした。

 

業務上出社が不可欠である受注・出荷・製造ユニットのスタッフへの感染確率をできるだけ低くするために、それ以外のユニットのスタッフは原則在宅勤務となりました。

在宅勤務対象のスタッフは、日常の何気ない雑談が無くなってしまうことに加えて、仕組みとして導入していた20~30分の雑談が丸ごと消えてしまったのです。

そこで、在宅勤務対象のユニットではテレビ会議システムを活用して、ユニットメンバーのみで雑談朝礼をすることでコミュニケーションの工夫をしていました。

しかし、時間が経つにつれ多くのスタッフがこう思うようになりました。

 

「ずっと同じメンバーでしか雑談していないな。他のユニットの人たちは最近どうしているのかな・・・・・・」

 

8月に実施した在宅勤務実態調査の結果からも「ユニット内でのコミュニケーションは良い傾向にあるが、他ユニットとのコミュニケーションに問題を感じている」ということが分かっていました。

ユニット内のコミュニケーションは良好な一方でユニット外のコミュニケーションには問題を感じているスタッフが多い
在宅で働く環境などよりもユニット外とのコミュニケーションに問題を感じるスタッフが多い

ユニット外とのコミュニケーションの問題が顕在化してきた8月、在宅勤務対象ユニット宛に「“シャッフル雑談朝礼”計画中!」という件名のメールが届きました。

 

「シャッフル雑談朝礼???」

 

私たちの頭の中は「クエスチョンマーク」で埋め尽くされました。
差出人は、てんちょ(社長)アシスタントをしているファーラー(齋藤)でした。

▲オンライン飲み会を楽しむファーラー。彼も普段は在宅勤務をしています。

彼は人を笑わせることに貪欲な性格なこともあり、日頃から人と人のつながりを大切にしています。

そんな彼が、ユニット外とのコミュニケーションが不足している状態と、会社のあるべき姿の差に課題を感じて企画したのが“シャッフル雑談朝礼”でした。

 

件名を見るだけでは意味が分からなかった“シャッフル雑談朝礼”。

メールの内容を見て私たちは納得しました。

 

「同じユニットならまだしも違うユニットの人とは疎遠になりがちですよね!」

「だから、ユニット内の雑談朝礼だけでなく、ユニット混合の朝礼をやりたいです!」

「毎回、ランダムでメンバーをグループに振り分ける(シャッフルする)ので、グループ毎にテレビ会議の部屋で雑談をしましょう!」

テレビ会議の部屋ごとにランダムに振り分けられたスタッフが雑談をする様子

ファーラーの発案した“シャッフル雑談朝礼”を実施するやいなや、スタッフから好意的な反応が続々と上がってきました。

 

「最近会えてない人に会えた!盛り上がった!」

「4月入社の新入社員と初めてちゃんと喋ることができた!」

 

そして、1ヶ月の試行期間を経て“シャッフル雑談朝礼”は9月から正式採用され、現在では毎週水曜日に実施をしています。

 

在宅勤務においてどの会社でも起きているであろう「雑談ができない問題」。

問題を置き去りにするのではなく、オンラインという環境下で解決する術を探した結果、生み出されたのが“シャッフル雑談朝礼”でした。

 

この取組は多くのメディアでも取り上げていただきました。

AdverTimes「ヤッホーブルーイング シャッフル雑談朝礼で他部署間コミュニケーション」

・広報会議11月号

NOBETECH MAGAZINE vol.29

AERA11月9日号「リモートワークの弱点 改善マニュアル特集」(AERA dot.)

 

ヤッホーブルーイングでは、ウィズコロナの状況下でもさらに良い組織づくりをすることが日常的になってきました。

今まで毎年11月の期末に全社員を集めて実施していた「全社員研修」および「裏宴(全社納会)」も完全オンラインでの実施を予定しています。

 

私たちはこれからもニューノーマルに対応した組織づくりに励んでいきます!

 

よなよなエール広め隊(広報)

ジン(渡部)

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