ヤッホーブルーイングは、国土交通省・経済産業省・農林水産省が推進する「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、自主行動宣言を2020年8月14日に事務局へ提出しました。クラフトビールメーカーとしては日本初の賛同企業です(※自社調べ)。
出荷量が増加する環境下でも持続可能な物流を目指す
新型コロナウイルス感染拡大の影響で内食・家飲み需要が増えたことで、2020年4月~9月におけるヤッホーブルーイングの缶製品出荷量は前年比で22%増加しました。また、2021年の東京オリンピック・パラリンピック大会期間中は交通混雑が予想されており、国は企業に対して物流対策を要請しています。「ビールに味を!人生に幸せを!」という企業ミッションを掲げるクラフトビールメーカーとして持続可能な物流を目指した取組をさらに推進するため、「ホワイト物流」推進運動の6項目について自主行動宣言をしました。
表 ヤッホーブルーイングが自主行動宣言した「ホワイト物流」推進運動6項目
これまでの取組強化と新しい取組「リードタイムの延長」の実施
ヤッホーブルーイングでは、これまでにも持続可能な物流を目指した取組を実施してきました。
・大型センターへの1配送あたりの物量集約
・土日出荷の原則廃止による平日への物量集約
・個店別配送から大型センター配送への切り替え
・大型連休直前の物量過多回避を目的とした物量平準化
・都内飲食店向けの樽製品配送網を独自に構築することで樽製品の出荷と回収を効率化
・異常気象時の物流トラブル回避を目的とした納品日の調整および出荷停止
自主行動宣言をしたことで上記の取組をより一層強化していくだけでなく、「リードタイム(出荷から納品までに要する輸送時間)の延長」といった新しい取組についても推進していきます。リードタイムの延長により物量が早期に確定することで、トラック1台あたりの積載率の向上、集車・配車の効率化、夜間作業の軽減など物流事業者の負荷を軽減する効果があります。ヤッホーブルーイングでは現在、関東地方・中部地方・近畿地方へのリードタイムは1日(出荷後翌日納品)と設定していますが、リードタイムを2日(出荷後中一日納品)に変更していきます。
「ホワイト物流」推進運動とは
深刻化が続くトラック運転者不足に対応し、国民生活や産業活動に必要な物流を安定的に確保するとともに、経済の成長に寄与することを目的として、次の点に取り組む運動です。
・トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化
・女性や60代以上の運転者等も働きやすい、より「ホワイト」な労働環境の実現
(参考)「ホワイト物流」推進運動ポータルサイト:https://white-logistics-movement.jp/outline/