企業ミッション「ビールに味を!人生に幸せを!」を掲げる株式会社ヤッホーブルーイングは、2021年4月5日(月)よりビール投資プログラム「YONA YONA BEER FUND(以下、よなよなビアファンド)」を開始します。様々な分野や業界で型にとらわれない活動をしている実業家・芸術家・好事家などをクラフトビール「よなよなエール」で支援するプログラムです。ビール投資対象者一人目は人工的に流れ星を創出する宇宙エンターテインメント事業「Sky Canvas」に取り組む株式会社ALE代表取締役社長 岡島礼奈さんです。
よなよなビアファンド特設サイト:https://yonayonaale.com/beerfund/
世界的には多様な考え方やあり方が求められている中、日本では自己主張をしないよう社会的に規制をする「同調圧力」が問題視されています。「出る杭は打たれる」という言葉が日常的に使われていることからも、日本においては型にとらわれない「活動」や「個性」が認められづらい風潮がうかがえます。多様で個性的な味わいが特徴的なクラフトビールの文化が日本で定着していくためには、様々な「嗜好」や「価値観」、「個性」を認め合い、多様性を楽しむ社会になっていくことが必要だと考えています。
様々な分野や業界で型にとらわれない活動をしている実業家・芸術家・好事家などを「よなよなエール」で支援するプログラムです。よなよなビアファンドでは、型にとらわれない活動をする“出る杭”な人材を「よなよな人」と呼び、「限りない偏愛と突き抜けた知性で社会の多様性に新しい1(価値や個性)を加え、世界に笑顔を生み出す愛すべき変わり者。」と定義しています。よなよなビアファンドでは「よなよな人」が必要とする数の「よなよなエール」を提供することで継続的に支援をしていきます。「よなよなエール」は、「よなよな人」が自身の活動をより一層深化したり、新たな仲間づくりにつなげたりする際に活用してもらいます。そして、「よなよな人」が1人でも多く増えていくことで、社会の多様性の中に新しい価値や個性が増えていくと考えています。
「よなよなエール」は、「家庭で飲める本格的なエールビール」として1997年7月に誕生しました。ブランドキャラクターは「知的な変わり者」。ただの変わり者ではなく知性を兼ね備えており、個性的な味わい・斬新なパッケージデザインが特徴です。発売当時、地ビールブームの追い風もあり販売量は好調でしたが、2000年代前半「味が個性的すぎた」ことが主な原因で地ビールブームは崩壊。「よなよなエール」も同様に販売量は減少していきました。しかし、「個性的な味わいだからこそ好きになった!」「斬新なパッケージデザインだからこそ出会うことができた!」と応援し続けてくれたファンの方のおかげで少しずつ販売量は回復。「よなよなエール」を愛飲してくださる熱狂的なファンの方も徐々に増えてきました。この原体験から「個性」つまり“出る杭”は回り回って誰かを幸せにするのではないかと考えています。本プログラムでは、“出る杭”の中でもよなよなエールのブランドキャラクターである「知的な変わり者」と通ずる偏愛と知性を兼ね備えた個人を「よなよな人」と名付け支援をしていきます。
よなよなビアファンドによるビール投資対象者一人目は岡島礼奈さんです。大学在学中に「しし座流星群」を見た際、「火の玉に近い大きな流れ星のあまりの美しさ」に感動し、願った時間・場所に人工的に流れ星をつくりだすことを着想。その後、人工衛星から流れ星の素となる金属物質を放出することで人工的に流れ星をつくりだす研究を開始しました。2011年9月には、株式会社ALEを設立。現在、世界で初めて人工的に流れ星を創出する宇宙エンターテインメント事業「Sky Canvas」に取り組んでいます。また、人工流れ星を活用することで、大気データを取得し、気候変動メカニズム解明へ貢献することを目指しています。岡島さんの「何の役に立つのかと言われるような領域の進歩こそが、未来の問題の根本を解決するパラダイムシフトを引き起こす」と信じる姿勢に共感して、ビール投資対象者一人目に選出しました。
「人工衛星の打ち上げ成功を祝ったのも、資金調達の契約完了を祝ったのも「よなよなエール」でした。今回よなよな人に選んでいただき、言葉にできない喜びでいっぱいです!人工流れ星を見ながら乾杯できる日を夢見て。」
プロフィール
株式会社ALE代表取締役社長。鳥取県出身。東京大学院理学系研究科天文学専攻にて博士号を取得後、ゴールドマン・サックス証券戦略投資部などを経て、2011年9月に株式会社ALEを設立。人工的に流れ星を創出する宇宙エンターテインメント事業「Sky Canvas」の他、「Atmospheric Data 大気データ取得」「Small Satellite 小型人工衛星技術の研究開発」に取り組む。2019年には初号機、2号機の打ち上げに成功。2023年に世界初となる人工流れ星を実現する予定。
今後は、一般消費者が「よなよな人」に対して支援ができる個人投資家プログラムや「よなよな人」同士のコミュニティ形成、イベントなどを開催していく予定です。よなよなビアファンドでは、2026年までに「よなよな人」を50人まで増やすことを目指します。「よなよな人」と共に、社会の多様性の中に新しい価値や個性を増やしていきます。
調査概要
■調査期間:2021年3月18日(木)~3月19日(金)■調査方法:インターネット調査 ■調査対象:20歳~59歳の日本人1,073人
その①│「出る杭は打たれる」という雰囲気を感じるかどうか
人間関係の距離感が遠く、規模が大きい集団であればあるほど「出る杭は打たれる」!
「出る杭は打たれる」という雰囲気を感じている日本人…76.1%
所属する集団(日本社会全体、職場(パート・アルバイト含む)、友人・知人関係、学校、趣味の集まり・サークル、部活、習いごと、家庭、近所付き合い)において「出る杭は打たれる」という雰囲気をどの程度感じているかどうかについて聞きました。約8割の人が少なくとも1つの集団で「とても感じる」「やや感じる」と回答しました(図1)。また、「出る杭は打たれる」雰囲気を「とても感じる」「やや感じる」と回答した人の割合が多かった集団のTOP3は、「日本社会全体(68.6%)」「学校(42.2%)」「職場(40.0%)」など人間関係の距離感が比較的遠い、もしくは規模の大きい集団でした。一方で、「出る杭は打たれる」雰囲気を「とても感じる」「やや感じる」と回答にした人の割合が少なかった集団のTOP3は、「家庭(11.2%)」「習い事(22.5%)」「友人・知人関係(23.0%)」など人間関係の距離感が比較的近い集団でした(図2)。人間関係の距離感が遠く、規模が大きい集団であればあるほど「出る杭は打たれる」という雰囲気を感じやすくなる傾向が明らかになりました。
その②│「出る杭は打たれる」という雰囲気についてどう考えているか
「出る杭は打たれる」には否定的だが、実はその雰囲気をつくりだしてしている!
「出る杭は打たれる」雰囲気を「否定的(反対・嫌い)」と考える…62.3%
「否定的」だが、実は出る杭を打ちそうになった…55.8%
いずれかの集団で「出る杭は打たれる」という雰囲気を「とても感じる」「やや感じる」と回答した799人に「出る杭は打たれる」という雰囲気についてどう考えているか聞くと、6割以上が「否定的(反対・嫌い)」と回答しました(図3)。その理由を聞くと「日本の生産性を下げていると思うから」と回答した人の割合が49.8%と最多でした。
しかし、「否定的(反対・嫌い)」と回答した498人に「出る杭を打ったことがあるかどうか」を聞くと、32.1%の人が「出る杭を打った行動」に関する5つの事例(※1)のいずれかに対して「とてもある」「ややある」と回答しました(表1)。また、「出る杭を打ちそうになったことがあるかどうか」を聞くと、「出る杭を打ちそうになった行動」に関するの5つの事例(※2)のいずれかに対して「とてもある」「ややある」と55.8%の人が回答しました(表2)。
「出る杭は打たれる」という雰囲気には否定的に考えているにも関わらず、実はその雰囲気をつくりだしてしまっているという実態が明らかになりました。
(※1)「出る杭を打った行動」に関する5つの事例:「その人がもつ個性的な一面を否定したことがある」、「その人が提案してきた個性的なアイデアをどうにかして否定したことがある」、「新しいことを始めようとする人に対して足を引っ張る発言をしたことがある」、「SNS上で目立った発言をしている人に対して批判的なコメントをしたことがある」、「目立っている人、成功を収めている人に対してネガティブな感情をぶつけたことがある」
(※2)「出る杭を打ちそうになった行動」に関する5つの事例:「個性的な一面がある人に対して心の中で嫌悪感を抱いたことがある」、「個性的なアイデアを提案していた人に対して妬ましい気持ちになったことがある」、「新しいことを始めようとする人に対して足を引っ張りたい気分になったことがある」、「SNS上で目立った発言をしている人に対して批判したくなったことがある」、「 目立っている人、成功を収めている人に対してネガティブな感情を抱いたことがある」
その③│自分自身の個性や強みについてどう考えているか
「出る杭は打たれる」が、個性や強みを生かしたい・認めてほしいと願う人が半数以上
出る杭を打たれた経験がある…70.7%
自分自身の個性や強みを生かしたい・認めてほしいと思っている日本人…59.7%
いずれかの集団で「出る杭は打たれる」という雰囲気を「とても感じる」「やや感じる」と回答した799人に「出る杭を打たれた経験があるかどうか」聞くと、70.7%の人が「出る杭を打たれた経験」に関する4つの事例(※3)のいずれかに対して「とてもある」「ややある」と回答しました(図4)。
また、「自分自身の個性や強みについてどう考えているか」と聞くと、「自分自身の個性や強みを生かしたい・認めてほしい」5項目(※4)のいずれかを選択した人の割合が59.7%でした(図5)。
出る杭は打たれるという実態がある中で、個性や強みを生かしたい・認めてほしいと願う人が半数以上いるということが明らかになりました。
(※3)「出る杭を打たれた経験」に関する4つの事例:「自分らしい個性的な内面を否定されたことがある」、「画期的なアイデアだと思って提案したら頭ごなしに否定されたことがある」、「新しいことを始めようと周りに打ち明けたら「やめときなよ」など消極的な反応をされたことがある」、「目立つ行動をしたときに「でしゃばるな」などと言われたことがある」
(※4)「自分自身の個性や強みを生かしたい・認めてほしい」5項目:「自分の個性や強みを発揮できる環境をみつけたい」、「自分の個性や強みを発揮できる環境を増やしたい」、「他人に自分の強みや個性を認めてくれる人が周りに1人でもいてほしい」、「他人に自分の強みや個性を認めてくれる人が増えてほしい」、「周りの環境や人間関係に関わらず自分の個性や強みは発揮したい」
日本だけでなく世界各国のことわざに詳しいことわざ学会代表理事北村孝一氏に「出る杭は打たれる」ということわざに関してことわざ学の観点から調査を実施していただきました。
プロフィール
1946年生まれ。エッセイスト。在野ことわざ研究者(ことわざ学会代表理事)。2005~2016年学習院大学非常勤講師(「ことわざの世界」担当)。ことわざ集の翻訳を依頼されたことから、世界のことわざを収集・分析する。近年は日本を中心に用例を収集し、その変遷や外国語の影響を研究し、著述活動を行っている。編著書は、『ことわざを知る辞典』(小学館、2018年)、『ミニマムで学ぶ 英語のことわざ』(クレス出版、2017年)、『故事俗信ことわざ大辞典 第2版』(小学館、2012年) 、『ことわざの謎 歴史に埋もれたルーツ』(光文社、2003年)、『世界ことわざ辞典』(東京堂出版、1987年)など。
「出る杭は打たれる」は、優れた才覚をあらわす者はとかく妬まれ、妨げを受ける。転じて、出過ぎたふるまいをする者は憎まれる意で、長年にわたって日本人の言動に大きな影響をあたえてきた表現といえるでしょう。初出は『北条五代記』(1641)とされ、異形の「出るくゐのうたるゝ」が使われています。17世紀前半ですが、原典でその場面を確認すると、戦国時代の弘治2年(1556)に上州沼田で上杉輝虎軍と北条氏康軍が戦ったときの話なので、16世紀半ばにはすでにかなり使われていたようです。
「出る杭は打たれる」は、近隣の中国の漢文や朝鮮半島のことわざに表現自体が同一と思われるもの、ないし酷似したものは認められません。また、西洋など世界のことわざにも表現自体が類似したものは認められず、日本独自のものと考えられます。ただし、海外でも、地位が高い者や有名になった者に対して妬みや批判、時には中傷や妨害がありがちなのは事実です。日本語で「高木〔は〕風に折られる〔=憎まれる〕」といいますが、同様の表現は中国語やヨーロッパにも認められます(たとえば、ドイツ語の「高い木は風当りが強い(Hoher Baum fängt viel Wind)」など)。 日本語の「出る杭は打たれる」は、地位が高いとか有名という以上に、有能な者や自分の意見を明らかにする者に対し、末端の仲間内からも非難し、妨害を容認するきらいがあります。いわば「同調圧力」の最たるもので、あらかじめ自己主張をしないように社会的に規制する側面があることは否めないでしょう。こうした役割を含めて似ているのは、中国語の「頭を出した鳥が銃で突かれる(枪打出头鸟)」が挙げられます。意味も使用頻度も日本の「出る杭は打たれる」に近いようです。なお、日本語と中国語以外の言語で、類義のことわざで日常的に使われているものは確認できません。
海外では、積極的に自己主張をすべきだとすることわざが目につきます。たとえば、英語では、「きしる車輪は油をさされる(The squeaky wheel gets the grease.)」といい、多少うるさいと思われても、不満や自分の意見ははっきり言うべきだとしています。また、スペイン語では、「泣かぬ赤子は乳をもらえぬ(El que no llora, no mama.)といい、自分のほしいもの、したいことは他人にはっきり伝えるべきだという意味で使います。さらに、韓国語では、「ことばは言ってこそ味わいがあり、肉は噛んでこそ味わいがある(말은 해야 맛이고 고기는 씹어야 맛이다)」と、やはり最後まで言いたいことをきちんと言うことを勧めています。
日本語には「自己主張すべき」という意味のことわざで、よく使われるものは見当たりません。他の諸国とはかなりはっきり違い、日本人のコミュニケーションのあり方について考えさせられるポイントの一つでしょう。「出る杭は打たれる」については、国際交流が盛んになってきた半世紀ほど前から、それでは国際社会で活躍できないという考え方がかなり出てきました。ユニークな発想で技術革新に貢献した西堀栄三郎は「出る杭を伸ばせ」と逆転する名言を残しています。この西堀の逆転の発想は大いに評価すべきで、同時に自己主張を肯定的にとらえることわざもあってよいのではないか、と思います。
4月9日(金)20:00~21:00(※5)に音声SNS「Clubhouse」にて株式会社圓窓代表取締役 澤円氏と仲山考材株式会社代表取締役 仲山進也氏をお迎えし、株式会社ヤッホーブルーイング代表取締役社長 井手直行とトークセッションを実施。『「出る杭」こそがイノベーションの源泉 多様性が活きる社会を語る』というテーマで“出る杭”についてディスカッションをします。(※5)時間は急遽変更する可能性があります。
ルームURL:https://www.joinclubhouse.com/event/PvVOgJRP
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募集資格 :「よなよなエール」 公式Twitterアカウントをフォロー
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当選者発表 :2021年4月15日以降 「よなよなエール」公式Twitterにて