こんにちは!ヤッホー広め隊(広報)のどんちゃんです。
ヤッホーブルーイングは年齢や役職に関係なく双方向のコミュニケーションができる、フラットな組織文化を採用しています。
そのために「ニックネーム制度」といった軽いものも含めた様々な施策や仕組みがあるのですが、実は「管理職登用制度」もフラットな組織文化を支える仕組みの1つです。
今日はそんなヤッホーブルーイングの管理職登用制度:ディレクター立候補制度についてご紹介します。
ヤッホーブルーイングにおける社員の階層は「社長」「部門ディレクター(GD)」「ユニットディクター(UD)」「プレイヤー」の4つのみです。
そもそもの階層も少ないのですが、【プレイヤー以外は全て立候補によって決定する】という点に、ヤッホーの管理職登用制度の特長があります。誰かにある日管理職に任命されるのではなく、全員「立候補」する必要があるのです。
年に一度プレゼン大会が実施され、若手からベテランの社員まで自ら立案した経営戦略や事業計画を全スタッフの前で発表しています。
スタッフからのアンケート等を基に結果を決めるため、立候補する側だけでなくプレゼンを聴く側のスタッフも、経営者の視点で全社の戦略を考える場となっています。
管理職には新卒入社1年目以外の正社員であれば誰でも立候補することができ、これまで最年少で「ユニットディレクター(UD)」に就任したスタッフは、新卒4年目・26歳のスタッフでした。
◆若手が管理職に就任した事例
現在法人受注ユニットのユニットディレクター(UD)を担当しているスタッフ「パクチー(ヤッホーではお互いをニックネームで呼び合っています)」は、新卒4年目だった2020年に1度立候補するも当時は落選。翌年再度立候補した結果当選し、2021年12月に27歳でユニットディレクター(UD)に就任しました。
このようにヤッホーでは若手も管理職に立候補することが多く、現在は31名いる管理職のうち約半分が2~30代のスタッフです(2023年1月時点)。厚生労働省が行った令和2年度の調査*によると部長級の平均年齢が52.9歳、課長級の平均年齢が48.5歳だったのに対し、ヤッホーブルーイングのUD/GDの平均年齢は40.2歳と、若手も活躍していることが分かります。
*令和2年賃金構造基本統計調査より
「組織は誰かが引っ張ってくれる」のではなく「自分が引っ張る・一緒に引っ張る」、
「ベテランだけが組織について考える」のではなく「若手もベテランも関係なく全員が組織について考える」
そんな想いや考えが根底にあり、ヤッホーブルーイングの管理職制度は成り立っているのです。
なぜこのような決め方をしているのか?
そこには3つの目的があります。
①「人事を他人事にしない」
立候補者の評価にスタッフが関わることで、ディレクター職の選出を自分事とし、組織人事への納得感を高めることができます。また、プレゼンを視聴する側にとっても会社の将来を考える機会となり、視座も上がります。
ヤッホーブルーイングはチームで働くことを大切にしており、チームとしての実行力を高めるためにも、スタッフ全員が組織人事に関わるようにしています。
②「出る杭は伸ばす」
本人の持っている変革への情熱や自主性を尊重し、「自ら考えて行動する」組織文化(ガッホー文化)を大切にしています。
立候補者は、自ら戦略を考えスタッフの前でプレゼンすることを通じて、自身にとっての大きな成長機会になっています。
③「イノベーションの誕生機会」
立候補プレゼンの内容は自由です。
自由にビジネスプランを考えて発表することができるため、その中から新しい発想が生まれ、イノベーションが生まれる確率も高まると考えています。
最後に、ヤッホーブルーイングでは実際どんな項目で管理職を選出しているのか?についても少しだけご紹介します!
先ほども少し触れましたが、プレゼン大会時には部門ディレクター(GD)/ユニットディレクター(UD)選出のためにスタッフ全員参加型のアンケートを実施しています。
設問項目はズバリ、①打ち手(戦略)の妥当性と②新しい役割(GD/UD)への推薦度の2つです。
立候補者の立てた戦略の質についての設問と、部門ディレクター(GD)/ユニットディレクター(UD)というマネージャー・チームのリーダーに相応しいかの設問を、プレゼン大会のみならず、日常のあり方も含めて全スタッフが回答します。
社内から高い支持を得られた方の中から、最終的にはヤッホーブルーイングを取り巻く内外環境や戦略上の位置づけなどを考慮し、てんちょ(社長)が任命します。
このように立候補した人以外も重要な役割を持っているため、毎年このプレゼン大会は全員が本気で参加する、とても熱い会となっています。
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いかがでしたでしょうか?
私も新卒でヤッホーブルーイングに入社しましたが、本当に入社2年目から管理職に立候補する資格があるということを知り、驚いてしまいました。
若手だからといって組織を誰かに任せるのではなく、全員が自分事化して考える。
これからも実践していこうと思います!