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クラフトビール
づくりについて
Our Philosophy of Brewing

クラフトビールの
はじまりと今

多数のタップを背景に様々なグラスに入ったヤッホーのビールが並ぶ

日本のクラフトビールのはじまりは1994年に遡ります。当時、酒税法の改正によりビールの最低製造数量が「年間2,000キロリットル以上」から約30分の1の「年間60キロリットル以上」へと引き下げられました。この規制緩和により全国で新規参入が相次ぎ、地ビールブームが到来。ブームは数年で廃れてしまいますが、その時代を乗り越えた醸造所は地ビールブーム終焉後も醸造技術を磨き続け、次第に世界レベルで評価される高品質なビールをつくるようになりました。
2024年の調査ではクラフトビール醸造所は900ヶ所以上※1にのぼるとされています。日本全国に多くの醸造所が存在する一方でクラフトビール市場は、ビールおよび発泡酒(新ジャンル除く)の製造数量に対し1.72%※2とされています。

  • ※1きた産業株式会社による全国醸造所リストより
  • ※2日本クラフトビール団体連絡協議会(クラビ連)による2023年度(令和5年度)クラフトビール市場実態調査結果より

ヤッホーブルーイングの考える
クラフトビール

醸造所内、グラスに注がれたビールの色味や透明度をチェックする醸造スタッフ

日本においてクラフトビールの明確な定義はありませんが、私たちは「つくり手たちの革新性から生まれた多様な味わいのビール」をクラフトビールと呼んでいます。
規模や製造数量、ビアスタイルに捉われず、革新的マインドを持ったクラフトブルワー、ひいてはクラフトブルワリーが製造したビールが、私たちの考えるクラフトビールです。
醸造士一人ひとりが個性を持ったクラフトブルワーであり、その組織であるヤッホーブルーイングもクラフトブルワリーであり続けたいと思っています。

サイエンスとアート、
そしてストーリーから理想の
ビールをつくる

中の様子を覗き込む醸造スタッフ

私たちがクラフトビールづくりで大切にしていることは「サイエンス」「アート」「ストーリー」の3つです。
「サイエンス」とは科学的アプローチのこと。特に香りへの科学的アプローチにこだわり、ホップ香をより立たせるためにはどうしたらいいのか、フルーツやピューレといった香気成分を持った原材料に対してどのようなアプローチがあるかなど、まるで因数分解をするよう分析し、私たちのビールの香りがお客様の原体験になるようなフレーバーづくりに取り組んでいます。
一方で「アート」とは面白さ。個性や閃きとも言い換えられるでしょう。ビールは主に嗅覚と味覚で楽しむ飲み物。嗅いだことのない香り、味わったことのない味わい、そんな驚きや上質さを感じられる面白さを提供することを目指しています。

「よなよなエール」の缶を手に取り、異常がないかチェックがないか確認する醸造スタッフ

そして、この「サイエンス」と「アート」は切っても切れない関係で、どちらか一方があるだけでは理想のビールには辿り着けません。例えば、最初にホップを強く香らせたら、中盤は引き締め、ラストはもう一口飲みたくなるように苦味を残すといった、起承転結を感じさせることも理想の一つです。
私たちは科学だけ・創造性だけでビールづくりをすることはなく、探求から得た様々なビールの知識や醸造技術、そして科学の上に、面白さや個性、閃きといった創造性が広がることを大切にしています。

最後は「ストーリー」。私たちは味や香りの追求だけでなく、ビール開発そのものが何かの課題解決や、地域の方々や仲間とのコラボレーションのきっかけになったらと思いながら、ビールづくりに臨んでいます。お客様や同業者、そして社会に語れるようなビールづくりができないのか。ほんの少しでも世界に良い影響を与えることができないのか。製品一つ一つに、そうしたストーリーが生まれることを目指しています。多様な味わいのビールとともに、つくり手たちによる多様なストーリーもこれからぜひお楽しみください。

オープンでコラボレーティブな
未来を目指して

醸造所内、ブルワーの集合写真

まだクラフトビールを飲んだことがない人にも、コアなクラフトビールファンの人にも、色々な人に楽しんでもらいたい!日本中にクラフトビールのおいしさを広めたい!そして日本産まれのクラフトビールを世界にも届けたい!そんな思いでヤッホーブルーイングはビールづくりに取り組んでいます。その実現のためには日本全国のブルワリーと、フラットでオープンにつながっていくことが大切だと、私たちは考えています。本場アメリカのクラフトブルワリーはオープンマインドで、同業者同士が気軽にディスカッションしあう文化が根付いています。日本でも同じようにオープンでコラボレーティブな文化が醸成され、クラフトビールを一緒に盛り上げる仲間とワクワクしながら面白いビールづくりができたなら、今までになかった品質の向上やイノベーションが生まれると確信しています。そして何より、つくり手が楽しんでつくったビールを通して、その楽しさまでお客様に伝わる未来をヤッホーブルーイングは夢見ています。

コラム:ビール醸造プロセス

醸造ステップのイラスト 醸造ステップのイラスト
  • 1
    ミリング

    「麦芽(モルト)」を粉砕します。

  • 2
    仕込み

    「麦芽(モルト)」とお湯を混ぜ「マッシュ(麦のおかゆ)」をつくり、麦芽に含まれるアミラーゼによりデンプンを分解して糖化し、麦芽の殻を取り除き、煮沸、ホップを投入して「麦汁」をつくります。

  • 3
    発酵

    「麦汁」を発酵タンクに移し、酵母を加え、酵母が糖を分解しアルコールと二酸化炭素をつくります。この工程(または熟成時)でホップを投入する(ドライホップ)こともあります。

  • 4
    貯酒・熟成

    まだビールがとがっている状態なので、熟成させまとまりのある味に仕上げます。

  • 5
    充填

    出来上がったビールを缶や樽に詰めて出荷します。